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[eSports] eSportsと日本の法律の問題をわかりやすく解説!

eSportsと日本の法律
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eSportsと日本の法律の問題をわかりやすく解説!

eSportsと日本の法律

なかなか日本ではeSportsが盛り上がらないという問題がありますし、このページを訪れた人は少なからずそういった問題を認識しているものと思います。
私自身、特段法律に詳しいわけじゃないので、調べた内容を自分なりにかみ砕いて、自分みたいになかなか理解できない人向けにこの記事を書いています。
なので、間違っている部分もある事を前提に、この記事の内容をご自分でも調べながら理解してください。

海外のeSports市場に比べて、日本は進化が遅れている理由は「日本の法律」が妨げとなっているからです。

「eSportsと日本の法律の関係」をわかりやすく解説します。

内容は「中田敦彦のYouTube大学」の「【eスポーツ】次世代ムーブメントの未来を中田が完全予測!〜後編〜○○億円を稼ぐ中学生ゲーマも出現!?」で解説されていた「法的環境」をベースに構築しています。

課題となっている法律は3つ

eSportsのように、新しい概念に対する日本の法律の整備が進んでいないことに問題があります。
以下の3つの法律がeSports市場の進化の妨げになっているいます。

  1. 景品表示法
  2. 賭博罪
  3. 風俗営業方

eSportsが盛り上がるためには、やはり選手の育成や、選手自身が成長出来て、eSportsの世界で生きていけるような環境を用意しなければなりません。
なぜなら、もっともっとたくさんの選手が生まれて、たくさんのドラマを作っていくことで、観客、ファンが増え、コミュニティが大きくなって行くからです。
そのためには、大会等で優勝者に授与される賞金の額が大切ですよね?
日本では、法律により賞金額や、そもそも賞金を出せるかどうかの制限があるため、賞金を稼いで生計を立てているスポーツ選手のようには生きていけないのです。

景品表示法とは

ゲームを開発したり、販売したりしている会社は、たくさんゲームを売って会社の利益を生みたいわけです。
なので、ゲームの宣伝をしたいためイベントや大会を開くことがあります。
日本の法律では、自社の商品を売るために賞金や商品を出すことに対して制限をかけています。
この法律が「景品表示法」と呼ばれています。

では、その「制限」とは何なんでしょうか?

販売しているゲームの値段が

  1. 5000円未満の場合はその金額の20倍
  2. 5000円以上の場合は10万まで

の賞金を出してよいと決められています。
そうです、どんなに高い商品でも「最高10万までの賞金」しか出せません。
10万円でもお金がもらえることに変わりはないですが、32億円!とくらべるとイベントの規模も小さくなりますし、選手たちもたくさんのイベントで優勝しないと生きていけなくなります。

賭博罪とは

麻雀でお金をかけたり、野球で勝つチームを予測してお金をかける事が禁止されているのはご存じだと思います。
賭博罪とは、参加者が出したお金、つまり賭け金を賞金として分配することを禁止している法律です。
麻雀では4人が賭けたお金を、勝った人に賞金として分配しているので賭博罪として罪に問われます。

では、なぜ賭博罪はeSportsにとって不都合な法律なのでしょうか?
例えば、プロ、アマ問わずゲームが好きな人は日本に大勢います。
日本中でそのゲーム好きたちが集まって、ゲームのイベントや大会を開いたりしています。
その際に、参加費をとって賞金に割り当てることで参加者を増やそうと考える人がいると思いますが、
この行為が賭博罪に当たります。

ゲームを盛り上げるためのコミュニティの活動に制限がかかってしまいますね。
ただ、eSportsだけでこの行為を認めるということは難しくて、じゃぁなぜ麻雀はダメなんだ?
といった話になるため、解決が難しい問題となっています。

風俗営業法

ゲームセンターや、ネットカフェ等が大会を主催し、優勝者や参加者に賞金もしくは商品を用意した場合はどうなるのでしょうか?
ゲーム機やPCがそろっているので、大会やイベントを開きやすい環境がそろっていますよね。
ですが、風俗営業法で「ゲームセンターやインターネットカフェ営む者が、現金又は有価証券を賞品として提供すること」禁止されています。
せっかく環境がそろっているのに賞金を用意した大会を開けないので、eSportsとの親和性が高いにもかかわらず宝の持ち腐れとなってしまっているのです。

世界での賞金額

皆さんも聞いたことがあると思いますが、海外では莫大な賞金が出るeSportsの大会があります。
例でいうと、MOVAジャンルで人気のある「Dota2」の「The International 2019」の大会では、日本円にして約32.3億円の賞金が用意され、優勝チームには約14億が分配されています。
Dota 2世界大会『The International 2019』賞金総額が3000万ドルを突破(約32.3億円) – Negitaku.org

2019年に開催されたFortniteの「Fortnite World Cup」も賞金総額32.4億で、優勝者は約3億2500万円を手に入れています。
この大会は記憶に新しいと思いますが、16歳の少年が約3億2500万円を手に入れています。

こんな超高額の賞金が出る大会が存在するというだけで、一般の人も気になると思いますし、選手も、ファンもみんな盛り上がるわけです。
さらに、大会の配信や、興行収入等でどんどんお金が動き、市場が大きくなっていくのです。

では日本だとどうでしょう?
日本のeSportsでの賞金総額をランキング形式でまとめていますので、詳しくはそちらを見てください。
「eSports」日本のeSportsで賞金総額が一番高額だった大会は?

日本では2018年に開催された「シャドウバース」の大会「Shadowverse World Grand Prix 2018」では、約1億1千万円が優勝賞金として授与されており、国内最高額となっています。
優勝者は日本人の「ふぇぐ」選手でした。
また今年も開催されるようで、去年と同じ約1億1千万円が優勝賞金として設定されています。
Shadowverse World Grand Prix 2019

まとめ

「日本の法律」が妨げとなって、日本のeSportsの進化が遅れているのは事実です。
ですが、日本のeSportsの大会でも賞金額がどんどんアップしてきていますよね。
あれ?法律で10万までしか出せないんじゃないの?と思われた方もいると思いますが、
「eSpoartsの見せ方を工夫」し、法律的に問題のない範囲で賞金を出す方法があるのです。
その話は次回詳しく説明しますね。

「eSportsと日本の法律の関係」は理解できたでしょうか?
間違っている点やわかりにくい点がありましたら、ツイッターでご連絡ください!

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この記事を書いた人

ハクスラやメトロイドヴァニア系のゲームが大好物です!
特に美しい2Dアートスタイルのインディゲームを買い漁っています。
FPSもRTSもバトロワ系も沢山プレイしてきたけど、年齢なのか最近は腰が重いですね。
主にPCゲーム専門です。