「本体256GB、もう足りない。」Switch 2、キーカード時代のmicroSD Express選びと容量の目安

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Switch 2のパッケージ版を買ったのに、遊ぶにはダウンロードが必要だった。そんな経験をした人は少なくないはずだ。ゲームデータを持たない「ゲームキーカード」のソフトは、初回に全量をダウンロードする。『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』なら90.4GB、『ELDEN RING Tarnished Edition』なら50GB以上、『メタファー:リファンタジオ』なら60GB以上。本体に256GBの保存メモリーがあるとはいえ、その一部はシステムが使うので、使える容量はそれより少ない。キーカードのソフトを2〜3本買えば、本体の空きはあっという間に底をつく。
しかも、キーカードが増える方向に業界が動いている気配もある。Switch 2のゲームカード用ROMを作ってきたMacronixが、ROM事業から段階的に撤退すると2026年11月4日に報じられた。きっかけは、アナリストのDavid GibsonがXに投稿した同社の決算分析で、ROMの売上は全体の5%まで落ち込み、新しいROM製品の開発は行わないという。任天堂のカートリッジがすぐになくなるわけではない。ROHMやLAPISといった別の供給元が残っているからだ。それでもXでは、「ダウンロード用のmicroSDの方がゲーム本体より高いので、キーカード自体を廃止してほしい」という声が上がっている(@anon_sgsの投稿)。パッケージを買うほど、保存容量が要る時代になっている。
この記事では任天堂の公式FAQとメーカーの仕様、2026年11月6日に楽天市場で確認した価格をもとに、Switch 2の容量の目安と、microSD Expressカードの選び方をまとめた。
まず確認:旧Switchのカードは使えない
Switch 2でゲームを保存できるのは、microSD Expressカードだけだ。任天堂の公式FAQがそう明言している。初代Switchで使っていたmicroSDカードは、そのまま差してもゲームの保存先にはならない。使えるのは、保存していたスクリーンショットや動画を本体に取り込むときだけだ。
買うときの目印はカードとパッケージに書かれた「EX」の表示だ。microSD Expressのカードには、microSDのロゴのそばに「EX」とある。容量や「高速」のうたい文句だけでは判別できない。表示を確かめてから買うのが確実だ。

カードを使い始めるときの注意点も、公式FAQに書かれている。初めてmicroSD Expressカードを使うときは、インターネット経由のシステム更新が必要だ。カードを差すと、ダウンロードソフトの保存先は自動でカードになる。セーブデータは本体の保存メモリーに置かれたままで、カードへ移すことはできない。任天堂は1枚のカードを使い続けることを勧めていて、容量が足りなくなったら、大きいカードへデータをすべてコピーして乗り換える形になる。あとから容量を足すことはできないので、選ぶ時点で少し余裕を持たせておくのがいい。
容量の目安:遊び方で決める
容量を決める材料は、メーカーが出している目安だ。SanDiskは1本あたり25GBとして、256GBで約9本、512GBで約18本、1TBで約36本のSwitch 2ソフトが入るとしている。ただしこれはメーカーの試算で、実際のソフトの容量は大きく違う。『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』の90.4GBなら、1本で256GBカードの3分の1以上を使う計算になる。
遊び方別の目安はこうなる。
| 遊び方 | 容量の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| パッケージ中心で、ダウンロード版はたまに買う程度 | 256GB | 本体256GBと合わせて512GBになり、キーカード作品を数本入れても余裕が残る |
| キーカード作品やダウンロード版も買う | 512GB | 大作を数本入れても、本体の空きを気にせず遊べる |
| ダウンロード版が中心で、大作を何本も残しておきたい | 1TB以上 | 対応する上限は2TB。消しては入れ直す手間を減らせる |
たとえば、キーカードの3本(『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』90.4GB、『ELDEN RING Tarnished Edition』50GB以上、『メタファー:リファンタジオ』60GB以上)を合わせると200GBを超える。本体256GBだけでは、システムが使う分もあるため、この3本で空きの大半を使ってしまう。512GBのカードを足せば、本体と合わせて768GBになり、この3本を入れてもまだ半分以上が残る。
3枚のカードを比べる:速度は横並び、差は容量と価格
任天堂の公式ライセンスを受けたカードは、SanDiskとSamsungから出ている。ライセンスのないカードでも、規格さえ満たしていれば使えると任天堂は明言している。ライセンスは必須ではない。では何が違うのか。メーカーの仕様と、2026年11月6日に楽天市場で確認した価格で比べた。
| 製品 | 容量 | ライセンス | 読み取り | 書き込み | 価格 | 1GBあたり |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SanDisk microSD Express Card 512GB for Nintendo Switch 2 | 512GB | あり | 最大880MB/s | 最大650MB/s | 28,979円 | 約56.6円 |
| Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2 | 256GB | あり | 最大800MB/s | 非公表 | 8,980円 | 約35.1円 |
| Samsung microSD Express Card P9 Express 512GB | 512GB | なし | 最大800MB/s | 最大310MB/s(比較記事による) | 19,980円 | 約39.0円 |
読み取り速度は800〜880MB/sで横並びだ。遊ぶときの読み込みに関わるのは読み取り速度で、この3枚に大きな差はない。差が出るのは書き込み速度と価格だ。SanDiskの512GBは書き込みも最大650MB/sと速いが、価格は28,979円で、1GBあたり約56.6円と3枚の中でいちばん高い。同じ512GBでも、ライセンスのないSamsung P9 Expressは19,980円で、1GBあたり約39.0円と、9,000円近く安い。書き込み速度は最大310MB/sとされるが、ダウンロードの待ち時間が少し長くなる程度で、遊んでいる最中の速度には関わらない。
ライセンス品のよさは任天堂の承認を受けた設計とテストという安心感だ。一方で、Samsungのライセンス256GBは8,980円で、1GBあたり約35.1円と3枚の中でいちばん安い。まず容量を増やしたいなら、この256GBが手堅い出発点になる。
どれを選ぶか
パッケージ中心で、ダウンロード版はたまにしか買わないなら、Samsungのライセンス256GB(8,980円)で十分だ。本体の容量が倍になり、キーカード作品を数本入れても余裕が残る。
キーカード作品やダウンロード版も積極的に買うなら、512GBが目安になる。安さを優先するならSamsung P9 Express(19,980円)、ライセンスと書き込み速度を優先するならSanDisk(28,979円)だ。ダウンロード版の大作を何本も残しておきたい人は、1TBのカードも視野に入れてほしい。Switch 2が対応する上限は2TBだ。
買う前に確かめるのは2つだけだ。パッケージとカードに「microSD Express」「EX」の表示があること。そして、容量に余裕を持たせること。カードは1枚使いが推奨されていて、乗り換えるときは全データをコピーする手間がかかる。迷ったら、大きめを選んでおくのが無難だ。



この記事について(出典)
容量と仕様の根拠は2026年11月6日に確認した。主な出典は任天堂のmicroSD ExpressカードFAQ、任天堂の互換性ページ、SanDiskの製品データシート、Samsungの製品データシート、Twisted VoxelのMacronix報道、FlameLittのSwitch 2パッケージ版の収録形態早見表、楽天市場の商品ページです。価格は2026年11月6日に楽天市場で確認した表示価格です(楽天ブックスの2点は税込表示。Joshin webの表示価格19,980円には、ページ上で税込の表記がありませんでした)。価格は変動する可能性があります。記事中の画像はSanDiskの公式製品写真と任天堂の公式ページの図解です。Xの投稿はGrokの検索で見つけたもので、事実の確認は公式と一次情報で行っています。



