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『タルコフ』監督の新作『Fragmentary Order』が14分の初ゲームプレイ公開。有料テスト「Prime Batch」も開始

『Fragmentary Order』ゲームプレイ映像のサムネイル。装備を背負った兵士が銃を構え、「14 MINUTES OF GAMEPLAY」の文字

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『Escape from Tarkov』のゲームディレクター、ニキータ・ブヤノフ氏の新作『Fragmentary Order』が、初めて本格的なゲームプレイ映像を公開した。長さは約14分で、日本時間の11月5日未明に配信と公式YouTubeでお披露目された。あわせて、有料のクローズドテスト参加権「Prime Batch」の販売も始まっている。

ブヤノフ氏が自身のXに投稿した「Fragmentary Order 4k Gameplay Reveal!」は、11月5日昼の時点で表示が約18.6万、いいねが1,810に達している。日本でもトレンド入りし、AUTOMATONや電ファミニコゲーマーなど国内メディアも相次いで取り上げた。

2251年の太陽系で、クローンを遠隔操作して戦う

本作の舞台は2251年の太陽系だ。戦争は外部に委託される仕事になっていて、プレイヤーはフリーランスの戦闘員「Freel」として、遠隔操作のクローン「RepEnt」を戦場へ送り込む。クローンを失うことは終わりではなくコストとして扱われ、公式の説明では「死はビジネス上の経費、リスクは投資、戦闘は労働」と表現されている。

開発はブヤノフ氏が率いる新スタジオのRant Gamingで、エンジンはUnreal Engine。AUTOMATONによると、本作は今年2月に「Cor3」として発表され、4月に今の名前で正式発表された。タルコフの開発元Battlestate Gamesとは関係のないタイトルと説明されている。

14分の映像で見えたこと

公式ゲームプレイ映像「Fragmentary Order — Official Gameplay Reveal」(Rant Gaming / YouTube)

公式は今回の映像を「Blue Mars」での戦闘として紹介している。映像では2人のプレイヤーが物資を漁りながら戦い、仲間が出したドローンに接続して周囲を偵察する場面もある。最大4人の分隊で動き、大規模なマップや車両、ドローンを使う設計だ。

タルコフを遊んだ人なら見覚えのある要素も多い。AUTOMATONは、身体の部位ごとのHPや、水分と食料のゲージ、重量の表示があると伝えている。出撃前には装備を選んで持ち込み、一瞬で持ち物のすべてを失うこともあるという。稼いだ資産で体を改造したり、帰還先のステーションの設備を整えたりする要素も用意されている。

ハードSFの方向性もはっきりしている。壁越しに敵を見るような魔法めいた仕組みはなく、電磁センサーを使えば自分の反応も敵に知られてしまう。索敵の道具を使うこと自体にリスクがある作りだ。

赤い照明の狭い通路で拳銃を構える一人称視点の場面
公式ゲームプレイ映像の一場面(画像:Rant Gaming、@fragorder公式Xの配布映像より)

Prime Batchは2種類、価格は44.99ドルから

Prime Batchはパブリックベータより前に本作を遊べる有料のプログラムだ。公式ページでは2つのランクが用意されている。

  • Candidates(44.99ドル):アルファテストへの参加、ベータ開始時のCandidateパッケージ(内容は後日発表)、ランク上の「Candidate」表示
  • Founders(79.99ドル):Candidatesの内容に加えて、踏み込んだ実験的なテストセッション、ロードマップの閲覧、開発チームとのクローズドなチャンネル

どちらのランクも、アクセス権は開発中から発売後まで有効とされている。プログラムが終わると入手できなくなり、Founderの枠は限られる可能性がある。多くのビルドやセッションにはNDA(秘密保持契約)がかかる場合があるので、遊んだ内容を自由に配信・共有できるとは限らない点には気をつけたい。海外メディアによると、関連サイト「cor3.gg」のランクに応じた割引もある。

『Fragmentary Order』Prime Batch募集告知画像。霧の中で銃を撃つ兵士と「RECRUITMENT IS NOW OPEN」の文字
Prime Batchの募集告知(画像:Rant Gaming、@fragorder公式Xより)

最初のクローズドアルファは年内の予定と報じられている。一方で、正式な発売日や対応機種、無料のテストは発表されていない。公式サイトはPC向けのマルチプレイFPSと説明しているが、日本向けの価格表示や販売の扱いは今後の発表を待ちたい。

Xでの反応:期待と「宇宙タルコフ」への複雑な目

ここからは公式の発表ではなく、X上のプレイヤーの反応だ。海外のゲーム系インフルエンサー、Jake Lucky氏が映像を紹介した投稿は、11月5日昼の時点で表示が約25万、いいねが約4,000に達した。返信や引用では、期待と警戒の両方が目立つ。

前向きな声では、映像の美しさや雰囲気を評価するものが多い。『ディビジョン』に似ているという感想や、Garry's Modの「リアル系」動画をそのまま本物のゲームにしたようだという例えも出ている。日本語の投稿では、リーンのキーを押さなくても角を少しずつ確かめるような動きになる点を気持ちいいと評価する声や、価格がいくらになるのか気にしつつも遊びたいという声があった。

一方で、タルコフでの経験を踏まえた警戒も多い。「宇宙版タルコフ」と受け止めたうえで、タルコフと同じ不満がまた出るのではと皮肉る返信や、チート対策を心配する声、テスト参加に料金がかかることへの不満が見られる。無線の音声演出を「わざとらしい」と感じる人や、タルコフで続いてきたボイス演出をからかう投稿もあり、「また痛い目にあう準備はできている」と半ば冗談で期待を語る人もいる。

有名作の作り手だからこそ、新作が「次のタルコフ」としか見られにくいという指摘もあった。本作はBattlestate Gamesとは関係のないタイトルと説明されているが、映像やUIに似た部分があるぶん、その違いをどう見せるかはこれからの課題になりそうだ。

「10年遊べる世界」を目指す

ブヤノフ氏は声明で、ただ遊ぶだけのマッチではなく、何年にもわたって続く世界を作っていると説明している。タルコフが今も遊ぶ価値があるように、本作も10年後に同じくらい遊べる作品にしたいという。海外メディアのインタビューでは、スタジオの開発者は現在150人で、500人まで増やす計画も語った。

ちなみに映像の公開日はブヤノフ氏の誕生日でもあったようで、本人はXで「最高のプレゼント」と喜び、タルコフを開発するBattlestate Gamesにも感謝を伝えている。

アルファを待つあいだに整えたい機材

本作はタルコフと同じく、音や細かな操作が生き残りに関わるタイプのシューターになりそうだ。Prime Batchに参加する人も、まずは様子を見る人も、PCで遊ぶなら足音を聞き取りやすいヘッドセットと、手になじむマウスを用意しておくとタルコフ系の作品を遊ぶときにも役に立つ。

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出典

確認日:2026年11月5日(日本時間)

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